情報処理安全確保支援士試験 令和5年秋期午前Ⅱ マルチキャストIPアドレス

出典:令和5年秋期 午前Ⅱ 問19 分野:ネットワーク / 通信プロトコル
複数ノードから成るグループにマルチキャストでデータを送るときに,宛先として使用できるIPアドレスはどれか。
  • ア:10.0.1.1
  • イ:127.0.1.1
  • ウ:192.168.1.1
  • エ:239.0.1.1
解説

マルチキャストは、特定のグループに属する複数の機器へ、1回の送信で同じデータを届ける通信方法です。通信方法には、主に次の3つがあります。

通信方法 送信先 イメージ
ユニキャスト 1台だけ 1人に手紙を送る
ブロードキャスト 同じネットワーク内の全員 教室全体に放送する
マルチキャスト 特定グループの複数台 必要な人だけに一斉連絡する

マルチキャストは、ユニキャストとブロードキャストの中間のような通信方法です。必要なグループにだけデータを送るため、関係ない機器には通信が届きません。

また、ルータが必要に応じてパケットを複製するため、送信元が同じデータを何度も送る必要がなく、ネットワークの負荷を抑えられます。そのため、マルチキャストは音声や動画の配信・ビデオ会議・ルーティングプロトコルなどで使われます。

つまりマルチキャストは、「必要な相手だけに、効率よく同じデータを一斉配信する方法」と考えると分かりやすいです。IPマルチキャストでは、複数ノードから成るグループにデータを送信するために、クラスDのIPアドレスを宛先として使用します。

クラスDの範囲は、224.0.0.0 から 239.255.255.255 までです。選択肢の中では、239.0.1.1 がこの範囲に含まれます。

したがって、が適切です。

❌他選択肢が誤りの理由
ア:10.0.1.1
⇒プライベートIPアドレスの範囲です。マルチキャストアドレスではありません。
イ:127.0.1.1
⇒ループバックアドレスの範囲です。自分自身を表すために使われ、マルチキャストアドレスではありません。
ウ:192.168.1.1
⇒プライベートIPアドレスの範囲です。マルチキャストアドレスではありません。
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まず押さえたいこと

IPv4のマルチキャストアドレスは、224.0.0.0~239.255.255.255の範囲です。複数ノードから成るグループに一斉送信する場合、この範囲のアドレスを宛先として使います。

迷ったときの判断軸

10.0.1.1と192.168.1.1はプライベートアドレス、127.0.1.1はループバックアドレスです。一方で239.0.1.1は、マルチキャスト用のアドレス範囲に含まれるため、宛先として使用できます。

科目Bにつなげるために

科目Bでは、IPアドレスを見て、通常のユニキャスト・ループバック・プライベート・マルチキャストのどれに該当するかを判断する力が問われます。マルチキャストは224~239で始まるIPv4アドレスと覚えておくと整理しやすくなります。