システムを異常終了させない設計|情報処理安全確保支援士 令和4年 春期午前Ⅱ試験 問22

出典:令和4年春期 午前Ⅱ 問22 分野:システム開発技術 / 設計
システムに規定外の無効なデータが入力されたとき,誤入力であることを伝えるメッセージを表示して正しい入力を促すことによって,システムを異常終了させない設計は何というか。
  • ア:フールプルーフ
  • イ:フェールセーフ
  • ウ:フェールソフト
  • エ:フォールトトレランス
解説

フールプルーフは、利用者が誤った操作や入力をしても、システムに重大な影響が出ないようにする設計の考え方です。

問題文では、規定外の無効なデータが入力されたときに、誤入力であることを伝えるメッセージを表示し、正しい入力を促しています。これは、利用者の誤操作や誤入力を想定して、異常終了を防ぐ設計です。

したがって、アが適切です。

❌他選択肢が誤りの理由
イ:フェールセーフ
⇒フェールセーフは、故障や異常が発生したときに、安全な状態へ移行する設計の考え方です。例えば、信号機の故障時に赤信号を表示するような設計が該当します。誤入力を防いだり、正しい入力を促したりする設計とは異なります。
ウ:フェールソフト
⇒フェールソフトは、故障が発生しても機能を完全停止させず、性能や機能を一部低下させて運用を継続する設計の考え方です。無効な入力に対してメッセージを表示し、再入力を促す設計ではありません。
エ:フォールトトレランス
⇒フォールトトレランスは、障害が発生してもシステム全体として正常なサービスを継続できるようにする考え方です。冗長化などによって故障に耐える設計であり、利用者の誤入力への対応を表すフールプルーフとは異なります。
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まず押さえたいこと

フールプルーフは、利用者が誤った操作や入力をしても、システムが異常終了したり危険な状態になったりしないようにする設計です。無効なデータに対してエラーメッセージを表示し、正しい入力を促す仕組みが該当します。

迷ったときの判断軸

フェールセーフは故障時に安全側へ制御する考え方、フェールソフトは一部機能を停止しても全体を継続する考え方、フォールトトレランスは障害が起きても処理を継続できるようにする考え方です。入力ミスを前提に、誤操作・誤入力を防ぐ又は受け止める設計ならフールプルーフと判断できます。

科目Bにつなげるために

フールプルーフ・フェールセーフ・フェールソフトなどの用語区分そのものは、支援士試験の科目Bで中心的に問われる可能性は高くありません。科目Aでは、人の誤操作への対策、故障時の安全確保、障害時の機能継続を区別しておきましょう。科目B対策では、入力値検証・異常系処理・セキュア設計・障害時の安全な動作など、システムを安全に設計する考え方を優先しましょう。