状態遷移図|情報処理安全確保支援士試験 令和元年 秋期午前Ⅱ試験 問22

出典:令和元年秋期 午前Ⅱ 問22 分野:システム開発技術 / システム要件定義・ソフトウェア要件定義
次の仕様で動作する装置がある。未完成の状態遷移図を完成させるために,追加すべき遷移はどれか。 〔仕様〕
  • レディでStartボタンが押された場合,運転開始して低速運転に遷移する。
  • 低速運転でUpボタンが押された場合,加速して高速運転に遷移する。
  • 低速運転でDownボタンが押された場合,運転休止して一時停止に遷移する。
  • 高速運転でDownボタンが押された場合,減速して低速運転に遷移する。
  • 一時停止でUpボタンが押された場合,運転再開して低速運転に遷移する。
  • レディ以外の状態でStopボタンが押された場合,運転停止してレディに遷移する。 〔来完成の状態遷移図〕 状態遷移図
    遷移元の状態名 条件部/動作部 遷移先の状態名
    一時停止 Start/運転再開 高速運転
    一時停止 Start/運転再開 低速運転
    高速運転 Stop/運転休止 一時停止
    高速運転 Stop/運転休止 レディ
  • ア: 
  • イ: 
  • ウ: 
  • エ: 
解説

仕様では、「レディ以外の状態でStopボタンが押された場合,運転停止してレディに遷移する」とあります。

状態遷移図を見ると、低速運転からレディへのStop/運転停止、一時停止からレディへのStop/運転停止は既にあります。一方で、高速運転もレディ以外の状態なので、高速運転中にStopボタンが押された場合は、レディへ遷移する必要があります。

したがって、遷移元が高速運転、条件がStop、遷移先がレディであるが適切です。

なお、仕様どおりに厳密に書くなら、動作部は「運転休止」ではなく「運転停止」です。

❌他選択肢が誤りの理由
ア:一時停止/Start/運転再開/高速運転
⇒仕様では、一時停止でUpボタンが押された場合に、運転再開して低速運転に遷移します。一時停止からStartで高速運転へ遷移する仕様はありません。
イ:一時停止/Start/運転再開/低速運転
⇒一時停止から低速運転に戻る点は近いですが、仕様では条件がStartではなくUpです。既に図にもUp/運転再開として一時停止から低速運転への遷移が示されています。
ウ:高速運転/Stop/運転休止/一時停止
⇒高速運転中にStopボタンが押された場合は、レディ以外の状態でStopが押された場合に該当するため、レディへ遷移します。一時停止へ遷移する仕様ではありません。
TSUNAGARU-ADVICE

まず押さえたいこと

状態遷移図では、仕様に書かれた「状態」「条件」「動作」「遷移先」を一つずつ図に対応させて確認します。この問題では、レディ以外の状態でStopボタンが押された場合は、運転停止してレディに遷移するという共通ルールが重要です。

迷ったときの判断軸

図を見ると、低速運転からStopでレディに戻る遷移と、一時停止からStopでレディに戻る遷移は既にあります。一方で、高速運転も「レディ以外の状態」なので、Stopが押されたらレディへ戻る必要があります。したがって、高速運転からStopでレディへ遷移する線が不足していると判断できます。

科目Bにつなげるために

科目Bでは、状態遷移図の読み取りで、特定の状態だけを見るのではなく、仕様にある「〜以外」「全て」「いずれの場合も」といった条件を漏れなく反映できているかが問われます。状態ごとの個別ルールと、複数状態に共通するルールを分けて確認することが大切です。※開発関連試験向け