監査調書の説明|情報処理安全確保支援士 平成31年 春期午前Ⅱ試験 問25

出典:平成31年春期 午前Ⅱ 問25 分野:システム監査(中分類) / システム監査(小分類)
システム監査における監査調書の説明として,適切なものはどれか。
  • ア:監査対象部門が,監査報告後に改善提案への対応方法を記入したもの
  • イ:監査対象部門が,予備調査前に当該部門の業務内容をとりまとめたもの
  • ウ:監査人が, 実施した監査のプロセスを記録したもの
  • エ:監査人が,年度の監査計画を監査対象ごとに詳細化して作成したもの
解説

監査調書は、監査人が実施した監査の手続・収集した監査証拠・確認した事実・判断の根拠などを記録した文書です。

監査報告書の内容を裏付ける資料であり、監査が適切な手順で行われたことを説明できるように作成・保管します。また、監査責任者による監督やレビュー、将来の監査計画を立てる際の参考資料としても利用されます。

したがって、が適切です。

❌他選択肢が誤りの理由
ア:監査対象部門が,監査報告後に改善提案への対応方法を記入したもの
⇒改善計画書や改善回答書に関する説明です。監査調書は監査対象部門が改善方法を記入するものではなく、監査人が監査の実施内容や判断根拠を記録するものです。
イ:監査対象部門が,予備調査前に当該部門の業務内容をとりまとめたもの
⇒監査対象部門が作成する業務概要資料などに関する説明です。監査の参考資料にはなりますが、監査人が監査プロセスや監査証拠を記録する監査調書ではありません。
エ:監査人が,年度の監査計画を監査対象ごとに詳細化して作成したもの
⇒個別監査計画の説明です。個別監査計画は、監査目的、対象範囲、実施時期、監査手続などを監査の実施前に定めるものです。監査調書は、実際に行った監査の過程と結果を記録するものです。
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まず押さえたいこと

監査調書は、監査人が実施した監査のプロセスや、入手した証拠・判断の根拠・結論などを記録した文書です。監査報告書の裏付けとなるものであり、監査人がどのような手続を行い、どのように判断したかを後から確認できるようにします。

迷ったときの判断軸

監査対象部門が改善提案への対応方法を記入するものは改善計画や対応計画に近い文書です。監査対象部門が業務内容をまとめるものは事前資料、年度の監査計画を詳細化するものは個別監査計画に近い内容です。監査調書は、監査人側が作成する監査実施記録と判断しましょう。

科目Bにつなげるために

科目Bでは、監査手続・監査証拠・監査報告・フォローアップの流れが問われることがあります。監査調書は単なるメモではなく、監査結果の妥当性を支える記録なので、監査の結論が十分な証拠と手続に基づいているかを確認する視点を持ちましょう。

※監査関連試験向け。