SMTP-AUTHの特徴|情報処理安全確保支援士 平成30年 秋期午前Ⅱ試験 問14
出典:平成30年秋期 午前Ⅱ 問14
分野:セキュリティ / セキュリティ実装技術
SMTP-AUTHの特徴はどれか。
- ア:ISP管理下の動的IPアドレスから管理外ネットワークのメールサーバへのSMTP接続を禁止する。
- イ:電子メール送信元のサーバが,送信元ドメインのDNSに登録されていることを確認して,電子メールを受信する。
- ウ:メールクライアントからメールサーバへの電子メール送信時に,利用者IDとパスワードによる利用者認証を行う。
- エ:メールクライアントからメールサーバへの電子メール送信は,POP接続で利用者認証済みの場合にだけ許可する。
TSUNAGARU-ADVICE
まず押さえたいこと
SMTP-AUTHは、メールクライアントからメールサーバへ電子メールを送信するときに、利用者IDとパスワードで利用者認証を行う仕組みです。誰でもそのメールサーバから送信できる状態を避け、認証済みの正規利用者だけにメール送信を許可する点が重要です。
迷ったときの判断軸
ISP管理下の動的IPアドレスから外部メールサーバへのSMTP接続を制限するものはOP25B、送信元サーバがDNSに登録されているかを確認するものはSPFです。POP接続で認証済みの場合だけ送信を許可するものはPOP before SMTPです。SMTP-AUTHは、SMTP送信時に利用者認証を行う仕組みと判断しましょう。
科目Bにつなげるために
科目Bでは、迷惑メール対策として、SMTP-AUTH・Submissionポート587・OP25B・SPF・DKIM・DMARCなどを組み合わせて問われることがあります。SMTP-AUTHはメール本文の改ざん検知ではなく、メール送信経路で正規利用者を認証する仕組みとして整理しておきましょう。
SMTP-AUTHは、メールクライアントからメールサーバへ電子メールを送信するときに、利用者IDとパスワードなどによって利用者を認証する仕組みです。
認証済みの利用者だけにメール送信を許可することで、第三者によるメールサーバの不正利用や、スパムメール送信の踏み台として悪用されることを防ぎます。
したがって、ウが適切です。
❌他選択肢が誤りの理由ア:ISP管理下の動的IPアドレスから管理外ネットワークのメールサーバへのSMTP接続を禁止する。
⇒OP25Bの説明です。OP25Bは、ISP管理下のネットワークから外部メールサーバへのTCPポート25番を使ったSMTP通信を制限し、スパムメールの送信を防ぐ仕組みです。
イ:電子メール送信元のサーバが,送信元ドメインのDNSに登録されていることを確認して,電子メールを受信する。
⇒SPFの説明です。SPFは、送信元ドメインのDNSに登録された送信許可情報と、実際の送信元メールサーバのIPアドレスを照合する送信ドメイン認証技術です。
エ:メールクライアントからメールサーバへの電子メール送信は,POP接続で利用者認証済みの場合にだけ許可する。
⇒POP before SMTPの説明です。先にPOPで認証した利用者に対して、一定時間SMTPによるメール送信を許可する方式であり、SMTP通信そのものの中で利用者認証を行うSMTP-AUTHとは異なります。