Smurf攻撃はどれか|情報処理安全確保支援士 平成29年 秋期午前Ⅱ試験 問7

出典:平成29年秋期 午前Ⅱ 問7 分野:セキュリティ / 情報セキュリティ
DoS攻撃の一つであるSmurf攻撃はどれか。
  • ア:ICMPの応答パケットを攻撃対象に大量に送り付ける。
  • イ:TCP接続要求であるSYNパケットを攻撃対象に大量に送り付ける。
  • ウ:サイズの大きいUDPパケットを攻撃対象に大量に送り付ける。
  • エ:サイズの大きい電子メールや大量の電子メールを攻撃対象に送り付ける。
解説

Smurf攻撃は、pingで使われるICMP echo requestを悪用して、攻撃対象に大量の応答パケットを集中させるDoS攻撃です。

smurf攻撃

ポイントは、攻撃者が直接大量のパケットを攻撃対象へ送るのではなく、別のネットワーク内の多数の端末に応答させ、その応答を攻撃対象へ向けさせる点です。

  1. 攻撃者は、送信元IPアドレスを攻撃対象のIPアドレスに偽装する
  2. 偽装したICMP echo requestを、ネットワークのブロードキャストアドレス宛てに大量に送る
  3. そのネットワーク内の多くの端末が、攻撃対象に向けてICMP echo replyを返す
  4. 攻撃対象には大量の応答パケットが一斉に届く
  5. 攻撃対象のコンピュータやネットワークが過負荷になり、正常なサービス提供が妨害される

ICMP echo requestは、本来は相手の機器が通信可能か確認するための仕組みです。いわゆるpingで使われます。

しかしSmurf攻撃では、送信元IPアドレスを偽装し、さらにブロードキャストを使って多数の端末に一斉応答させます。その結果、攻撃対象には自分が要求していない大量のICMP echo replyが届きます。

つまりSmurf攻撃は、「攻撃対象になりすましてpingをばらまき、多数の端末からの応答を攻撃対象へ集中させる攻撃」と考えると分かりやすいです。

したがって、が適切です。

❌他選択肢が誤りの理由
イ:TCP接続要求であるSYNパケットを攻撃対象に大量に送り付ける。
⇒SYN Flood攻撃の説明です。大量のSYNパケットを送り、未完了のTCP接続を増やしてサーバの資源を枯渇させます。
ウ:サイズの大きいUDPパケットを攻撃対象に大量に送り付ける。
⇒UDP Flood攻撃などに関する説明です。Smurf攻撃はUDPではなく、ICMPの応答を増幅して攻撃対象へ集中させます。
エ:サイズの大きい電子メールや大量の電子メールを攻撃対象に送り付ける。
⇒メールボムの説明です。大量又は大容量の電子メールを送り付け、メールサーバや受信者の資源を圧迫する攻撃です。
TSUNAGARU-ADVICE

まず押さえたいこと

Smurf攻撃は、攻撃対象のIPアドレスを送信元に偽装してICMP Echo Requestを送り、第三者の機器から攻撃対象へ大量のICMP Echo Replyを返させる攻撃です。結果として、攻撃対象にはICMPの応答パケットが大量に送り付けられる形になります。

迷ったときの判断軸

SYNパケットを大量に送るものはSYN Flood攻撃、サイズの大きいUDPパケットを大量に送るものはUDP Flood攻撃、大量又は大容量の電子メールを送るものはメールボムです。Smurf攻撃は、ICMPと送信元IPアドレスの偽装を使った反射型DoS攻撃と判断しましょう。

科目Bにつなげるために

科目Bでは、FWログ・ICMP通信・送信元IPアドレス詐称・反射型攻撃・踏み台となる第三者機器などと絡めて問われることがあります。DoS攻撃を読むときは、攻撃者が直接送っているのか、第三者の応答を標的へ向けさせているのかを確認し、通信の向きとパケット種別を追う視点を持ちましょう。