システム監査基準|科目A-1(応用情報技術者) 令和7年 秋期午前試験 問58

出典:令和7年秋期 午前 問58 分野:システム監査(中分類) / システム監査(小分類)
システム監査基準(令和5年)において,システム監査で使用される用語の説明として,適切なものはどれか。
  • ア:所見とは,他の標準的な監査人が監査を実施した場合であっても同じ検証結果を得られることである。
  • イ:正当な懐疑心とは,客観性の保持という精神的な態度を堅持できることである。
  • ウ:正当な注意とは,監査で発見したことに基づく考えや意見のことである。
  • エ:独立性とは,第三者から不当な影響や圧力等を受けていない状態のことである。
応用情報技術者
解説

システム監査における独立性とは、監査人が第三者から不当な影響や圧力などを受けず、公正な立場で監査を実施できる状態を指します。

独立性には、監査人が偏りのない判断を行う精神的独立性と、外部から見ても独立していると認識される外観的独立性があります。

したがって、「第三者から不当な影響や圧力等を受けていない状態」とする記述が、独立性の説明に該当します。

したがって、が適切です。

❌他選択肢が誤りの理由
ア:所見とは,他の標準的な監査人が監査を実施した場合であっても同じ検証結果を得られることである。
⇒所見とは、監査で発見した事実に基づいて監査人が形成した考えや意見のことです。他の監査人が同じ結果を得られることは、監査証拠や監査手続の再現性・客観性に関する説明です。
イ:正当な懐疑心とは,客観性の保持という精神的な態度を堅持できることである。
⇒客観性を保持する精神的な態度は、独立性のうち精神的独立性に関係する説明です。正当な懐疑心とは、入手した情報を無条件に信頼せず、誤りや不正の可能性を意識して注意深く評価する姿勢を指します。
ウ:正当な注意とは,監査で発見したことに基づく考えや意見のことである。
⇒監査で発見したことに基づく考えや意見は、所見の説明です。正当な注意とは、専門家として通常求められる知識・技能や慎重さをもって監査を実施することを指します。
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まず押さえたいこと

システム監査における独立性とは、監査人が監査対象部門や第三者から不当な影響を受けず、公正な立場で判断できる状態です。実際に偏りなく判断できることと、外部から見ても独立していることの両方が重要です。

迷ったときの判断軸

「不当な圧力を受けない」は独立性、「発見した事実に基づく意見」は所見、「疑いをもって慎重に評価する姿勢」は正当な懐疑心、「専門家として慎重に監査すること」は正当な注意です。それぞれが何を表す言葉かで切り分けましょう。

科目Bにつなげるために

特にプロフェッショナルデジタルスキル(マネジメント)試験合格を目指す方は、監査人の所属や利害関係が監査結果の信頼性にどう影響するかを意識すると有効です。監査体制、報告経路、兼務の可否などから独立性を判断する問題につながります。