IPアドレスを無駄なく効率的に割り当てる方式|科目A-1 令和7年 秋期午前試験 問32
出典:令和7年秋期 午前 問32
分野:ネットワーク / 通信プロトコル
IPv4のアドレス割当てを行う際に,クラスA~Cといった区分にとらわれずに,ネットワークアドレス部とホストアドレス部を任意のブロック単位に区切り,IPアドレスを無駄なく効率的に割り当てる方式はどれか。
- ア:CIDR
- イ:DHCP
- ウ:DNS
- エ:NAPT
TSUNAGARU-ADVICE
まず押さえたいこと
CIDRは、IPv4アドレスをクラスA~Cの固定的な区分に縛られず、必要な規模に合わせてネットワーク部の長さを柔軟に決める方式です。アドレスを無駄なく配分できるため、クラスに依存しないアドレス割当てとして押さえましょう。
迷ったときの判断軸
DHCPはIPアドレスなどの設定を自動配布する仕組み、DNSはドメイン名とIPアドレスを対応付ける仕組み、NAPTは複数の端末が1つのグローバルIPアドレスを共有して通信する仕組みです。「クラスA~Cにとらわれない」「任意のブロック単位」「効率的な割当て」という表現が出たらCIDRを選びます。
科目Bにつなげるために
特にプロフェッショナルデジタルスキル(システム)試験合格を目指す方は、CIDRをネットワーク設計で必要なホスト数に合わせてサブネットを切る考え方として理解しておくと有効です。複数区分で共通して、IPアドレス設計・ルーティング・クラウドネットワークの構成にもつながります。
CIDRは、Classless Inter-Domain Routingの略で、IPv4アドレスをクラスA・クラスB・クラスCといった固定的な区分にとらわれずに割り当てる方式です。
従来のクラスフルなアドレス割当てでは、ネットワーク部とホスト部の境界がクラスごとに固定されていたため、必要以上に大きなアドレス範囲を割り当ててしまうことがありました。
CIDRでは、例えば/24や/26のようにプレフィックス長でネットワーク部の長さを指定できます。これにより、組織やネットワークの規模に応じて、IPアドレスを無駄なく効率的に割り当てられます。
したがって、アが適切です。
❌他選択肢が誤りの理由イ:DHCP
⇒DHCPは、ネットワークに接続した機器へIPアドレスやサブネットマスク、デフォルトゲートウェイなどを自動的に割り当てる仕組みです。クラスにとらわれずにアドレスブロックを効率的に割り当てる方式はCIDRです。
ウ:DNS
⇒DNSは、ドメイン名とIPアドレスを対応付ける仕組みです。例えば、Webサイトの名前から対応するIPアドレスを調べるために使われます。IPアドレスの割当て方式そのものではありません。
エ:NAPT
⇒NAPTは、複数のプライベートIPアドレスを、ポート番号を使って1つのグローバルIPアドレスに変換する仕組みです。IPv4アドレスの節約には役立ちますが、ネットワークアドレス部とホストアドレス部を任意の長さに区切って割り当てる方式ではありません。