SPIにおける正誤問題は数人の人の証言を聞き互いの証言から矛盾を見つけだす事が肝となります。
例題を通してどのような問題が出されるか見てみましょう。
例題1
問題1
解説(クリックで展開)
このパターンの問題は
それぞれの正誤関係を考えることが、早く解けるコツとなります。
それぞれの選択肢が命題になっていることに気付けると、次にどうすればよいかが分かるかと思います。
要するに、反例を見つければよいのです。それぞれの選択肢を見てみましょう。
- ア:Rが正しければGも正しい。
Rの報告が「\(1\)回戦と\(2\)回戦の合計点数はYのほうが高かった。」
Gの報告が「G:\(1\)回戦も\(2\)回戦もYが勝利した。」
でした。ここで例えば\(1\)回戦はXが\(5\)点、Yが\(10\)点、\(2\)回戦はXが\(5\)点Yが\(3\)点だとしましょう。
その例においてはRの報告はXが合計\(10\)点、Yが合計\(13\)点となり、Rの主張は正しくなります。
しかし\(1\)回戦はYが勝利したものの、\(2\)回戦はXが勝利しているため、Gの報告は正しくありません。
よってアは不正解と言うことになります。
- イ:Gが正しければBも正しい。
Bの報告は「少なくとも\(1\)回はYが勝利した。」
でした。
Gの報告で\(2\)戦ともYが勝利していることが正しいとされているため、「少なくとも\(1\)回」と表現されている以上、Bの報告も正しいことになります。(少なくともの表現については後ほど記事を書きます。)
よってイは正しいことになります。
- ウ:Bが正しければRも正しい。
Bの報告が「少なくとも\(1\)回はYが勝利した。」であり、Rが「\(1\)回戦と\(2\)回戦の合計点数はYのほうが高かった。」です。これも例を挙げて考えて見ましょう。
\(1\)回戦はXが\(5\)点、Yが\(10\)点、\(2\)回戦はXが\(15\)点Yが\(5\)点だとします。
この例ではBの報告は\(1\)回戦でYが勝利しているため正しいことになりますが、合計点数はXが\(20\)点、Yが\(15\)点のため、Rの報告は正しくないことになります。
ウは不正解ですね。
以上のことから、イのみが正しいと言えます。
解答(クリックで展開)
問題2
解説(クリックで展開)
先ほどの選択肢の人が入れ変わった問題で要するに命題の
逆を取ったわけです。
ただし、命題が正しくても逆が正しいかどうかは実際に反例を見つけてみないと分からないため、これも反例を探す問題になります。
- カ:Rが正しければBも正しい。
Rの報告が「\(1\)回戦と\(2\)回戦の合計点数はYのほうが高かった。」で、Bの報告が「少なくとも\(1\)回はYが勝利した。」となっています。
Yのほうが合計点数が高いと言うことは、少なくともどちらかの勝負ではYのほうが高得点を出しているはずです。よってカは正しいと言えます。
- キ:Gが正しければRも正しい。
Gの報告が「G:\(1\)回戦も\(2\)回戦もYが勝利した。」で、Rの報告が「\(1\)回戦と\(2\)回戦の合計点数はYのほうが高かった。」です。
\(1\)回戦も\(2\)回戦もYのほうが勝利している(\(=\)高い点数をとっている)ため、その合計も当然、Yが高くなります。よってキも正しいと言えます。
- ク:Bが正しければGも正しい。
Bの報告が「少なくとも\(1\)回はYが勝利した。」で、Gの報告が「G:\(1\)回戦も\(2\)回戦もYが勝利した。」です。
勝負の結果がYが\(1\)勝\(1\)敗の場合、Bの報告は正しくてもGの報告は正しくないことになります。よってクは正しくないと言えますね。
解答(クリックで展開)
ADVICE
正誤問題では、選択肢のはじめに発言している人の報告を仮定、次に発言している人の報告を結論とした命題として考えることで、あっさりと解けます。
反例を探す場合は具体的な数値をいくつか考え、実際に当てはめることですぐに見つけることができます。
簿記とFP、情報処理技術者試験を多数保有。現在は宅建士と診断士に挑戦中!
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません