[日商簿記3級]預り金の処理[無料講座・例題付き!]

2019年8月21日

日商簿記3級 預り金の処理

今回は日商簿記3級預り金について学習します。

チョロ
チョロ
毎月従業員たちの給料に対する所得税を国に納めないといけないでチュけど、これも立替金で処理すれば良いでチュ??
モナ
モナ
そういう場合は立替金ではなく預り金を使うらしいニャ!

預り金

預り金は従業員立替金(以下立替金)とは逆で、給料日より後に支払わなければいけない従業員の出費分を先に預かっておく場合に使用します。

チョロ
チョロ
従業員立替金は以下の記事で復習できるでチュ!

例えば給料日が毎月25日として、20日に支払う場合は給料日に先立って会社が払うので立替金を、30日に支払う場合は給料日の後から会社が払うのであらかじめ預かっておいた預り金を使用します。

立替金が資産だったことに対し、預り金は後々支払う義務に当たるので負債になります。

従業員の給料から預り金を天引きする場合

実際に源泉徴収として、給料から税金分を引いて支払う場合の処理を見ていきましょう。

給料8,000円のうち、源泉徴収額500円を差し引いた残額を従業員に現金で支払った。

これまでの知識を用いると・・・

給料として費用が発生しているので借方に給料を、また、現金で8,000円から500円分引いた額を支払っているので貸方に現金を記載します。

借方 金額 貸方 金額
給料
(費用の発生↑)
8,000 現金
(資産の減少↓)
7,500

従業員に給料を支払った場合

給料の支払い時に給料から天引きした源泉徴収税額は、後から従業員の代わりに会社が国に治める必要があります。

一時的に従業員から預かっており、後々は払う義務として負債勘定に当たるので貸方に500円分を記載します。

借方 金額 貸方 金額
給料 8,000 現金 7,500
預り金
(負債の増加↑)
500

預り金を収めた場合

預かったお金は期日までに収める必要がありますね。預り金をどのように処理するかもあわせてみていきます。

預り金として処理していた500円を、税務署に当座預金から納付した。

これまでの知識を用いると・・・

当座預金経由で納付しているので、当座預金を減少させる処理を行います。資産の減少なので貸方に記帳しましょう。

借方 金額 貸方 金額
当座預金
(資産の減少↓)
500

預り金を支払った場合

預かっていた源泉徴収税額を当座預金から納付したときは、義務を果たしたことになります。

したがって負債の減少として処理するので借方に記載しましょう。

借方 金額 貸方 金額
預り金
(負債の減少↓)
500 当座預金 500
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預り金・例題

実際に例題を解いて問題に慣れていきましょう。

問題

次の仕訳をせよ。

金額は3桁ごとにカンマで桁区切りをして半角で入力すること(iOSの一部の環境以外は自動入力されます)。

(例:現金 500、商品 1,000,000)

使える勘定科目は以下のものとする。

勘定科目:[現金][当座預金][預り金][給料]

問1

給料200,000円のうち、源泉徴収税額10,000円を差し引いた残額を従業員に現金で支払った。

借方 金額 貸方 金額

(資産)

(負債)

問2

預り金として処理していた源泉徴収税額10,000円を小切手を振り出して納付した。

借方 金額 貸方 金額

解説(クリックで展開)

預り金・まとめ

今回は従業員にからお金を預かる場合の処理を見てきました。

どの状況で立替金を使い、どの状況で預り金を使うかの判別がつくようにしておきましょう。

カズ
カズ
給料日より前か後か、判断基準はそこだよ!

次回はマイナーな論点にはなりますが、受取商品券について学習します!


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