[応用情報技術者試験]合格率の推移は?調整されているって本当!?

応用情報技術者試験は難易度が高くなかなか合格できないと言われている試験です。
そんな応用情報技術者試験ですが合格率を見てみると、






と言った意見もよく見られます。
実際難関資格と言われる試験は1桁台の%なので、その数値と見比べてみると高いように見えますが実際どうなのか、ギミックを解説していきます。



応用情報技術者試験の合格率
まずは応用情報技術者試験の過去の合格率の推移を見てみましょう。(参照)
回 | 受験者数 | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
R1秋期 | 50,643名 | 32,845名 | 7,555名 | 23.0% |
H31春期 | 48,804名 | 30,710名 | 6,605名 | 21.5% |
H30秋期 | 52,219名 | 33,932名 | 7,948名 | 23.4% |
H30春期 | 49,223名 | 30,435名 | 6,917名 | 22.7% |
H29秋期 | 50,969名 | 33,104名 | 7,216名 | 21.8% |
H29春期 | 49,333名 | 31,932名 | 6,443名 | 20.2% |
H28秋期 | 52,845名 | 35,064名 | 7,511名 | 21.4% |
H28春期 | 44,102名 | 28,229名 | 5,801名 | 20.5% |
H27秋期 | 50,594名 | 33,253名 | 7,791名 | 23.4% |
H27春期 | 47,050名 | 30,137名 | 5,728名 | 19.0% |
H26秋期 | 51,647名 | 33,090名 | 6,686名 | 20.2% |
H26春期 | 47,830名 | 29,656名 | 5,969名 | 20.1% |
H25秋期 | 54,313名 | 34,314名 | 6,362名 | 18.5% |
H25春期 | 52,556名 | 33,153名 | 6,354名 | 19.2% |
H24秋期 | 57,609名 | 38,826名 | 7,941名 | 20.5% |
H24春期 | 55,253名 | 35,072名 | 7,945名 | 22.7% |
H23秋期 | 56,085名 | 36,498名 | 8,612名 | 23.6% |
H23特別 | 62,116名 | 37,631名 | 7,745名 | 20.6% |
H22秋期 | 66,241名 | 43,226名 | 9,898名 | 22.9% |
H22春期 | 65,487名 | 42,338名 | 8,592名 | 20.3% |
H21秋期 | 62,294名 | 41,565名 | 8,908名 | 21.4% |
H21春期 | 56,141名 | 36,653名 | 9,549名 | 26.1% |
このようにしてみると、高い時は26%台、低い時は18%台となっているものの、大抵は20%前半に集約されていることが分かります。



応用情報技術者試験の合格率の推移
上記の合格率の推移をグラフにプロットしてみます。
尺度が大きいので変動もそれなりにあるように思えますが、大体20%前半で推移しているように見えます。



応用情報技術者試験の合格率は高い!?
この合格率20%と言った数値について、高いとみるか低いとみるかは人それぞれですが、筆者が最初に見たときは「え!?難関資格なのにこんなに高いの!?」と言ったのが率直な感想でした。
そのギミックと、実際のところどうなのかについて、一通り勉強し合格まで勝ち取った筆者なりの見解を述べます。
相対評価により合格率は毎回2割程度に調整されている
まずこれは有名な話ですが、応用情報技術者試験は回毎に午後試験の配点基準を調整することによって合格率を2割ほどに統一しています。
実際筆者も2回受験し、1回目は簡単で手ごたえがあったにもかかわらず40点台で不合格、2回目は難しいと感じていたもののふたを開けてみると65点くらいで合格でした。
1回目は問題が簡単な分自分より出来た人が多く、結果として調整され点を落とし、2回目は問題が難しかった分相対的に正答できていたため下駄を履かされたように感じています。
5ch(当時は2ch)掲示板でも自己採点と乖離が大きかった方も多くいらっしゃったので確実に調整はされているように感じます。






基本情報技術者試験との比較をしてもそこまで合格率は変わらない
肝心の合格率20%ですが、この数値自体は基本情報技術者試験の合格率とそんなに変わりありません。
この数値だけを見ると



と思いがちですが、忘れていけないことが一つあります。
それは応用情報技術者試験の受験者の大半は既に基本情報技術者試験を持っている、と言うことです。
つまり受験者のほとんどが基本情報技術者試験での20%を突破し、その中のさらに20%が合格できる資格、要するに20%×20%で本来の合格率は4%前後と言うことになります。



この数値は難関資格として名高い社労士や弁理士にも匹敵する数値となっています。
ただ、中には筆者の様に基本情報技術者試験をすっ飛ばして応用情報技術者試験に受かるパターンもあるので4%よりは高くなります。
いずれにしても20%と言った数値よりははるかに低く、難易度は決して低いといえないことが分かります。
そもそも試験場にたどり着けない方も多い
もう一点、注目して頂きたいのが受験者数(申込人数)と実受験者数の違いです。
毎年大体受験率(=実受験者数÷申し込み人数×100)は60%台となっています
実際に試験を受けようと申し込んだものの、途中で挫折した、諦めた・・・、そのような方が40%程いることが分かります。
残りの受験会場にたどり着けた、しっかり試験対策をして万全の体制で臨んだ方々でようやく合格率が20%を超えるという点も驚きです。



このことからも、表面上20%と出ているからと慢心せず、受けるからにはしっかりと対策を立てて受験しましょう。
上位20%に食い込むためにすべきこと
ある程度経験があったり、下位の基本情報技術者試験を持ったベテランの方々が受験しても合格率20%と聞くとかなり難しい試験の様に感じます。
しかし筆者の様に基本情報技術者試験を持っておらず、IT業界未経験の人間でもしっかりと対策を立てることで合格することは可能です。
具体的に合格するための対策方法を紹介していこうと思います。
勉強方法を抑える
応用情報技術者試験は技術関連の知識を問う試験ですが、あくまで試験です。
そのため現場での経験や特別な知識がなくても、試験対策をしっかりとすれば合格することはそこまで難しくありません。
具体的にどのようなポイントを注目するべきか、どのように時間を割り振って勉強を続けていくか、モチベーションはどう保つべきなのかと言った点も重要です。
そのあたりの項目は筆者が実際に勉強した過程をまとめたページがあるので、そちらを是非ご覧になってください。
テキスト選びは超重要!
勉強を進める際はテキスト選びも非常に重要です。
テキストの種類としては網羅的に解説されている分厚いテキストもあれば、必要なところだけに絞って要点をまとめているコンパクトなテキストもあります。
学習者の性格的に網羅的なものが良い!と言う場合もあれば、忙しくて極力最小限の勉強量で合格したい!と言う方もいらっしゃると思うのでご自身の性格や環境に合わせて選ぶべきだと思います。
個人的にはニュースペックテキストで合格できましたが、可能であればご自身の目でいくつかテキストを見比べ、良いと感じたものを選ぶのが良いかと思います。
テキストを比較した記事は以下にまとめています。



応用情報技術者試験は通信講座を利用するのもアリ!
応用情報技術者試験レベルになってくると学習量も膨大で難解な数式や考え方もいくつか登場してきます。
ある程度勉強慣れしている場合は突破できる可能性も高いですが、そうでない場合は通信講座の利用も検討してみて良いかもしれませんね。
筆者自身も応用情報技術者試験はスクールを利用しており、分からないところはその都度聞けたので精神面でも非常に支えになりました。
いくつかスクールはありますが、応用情報技術者試験の場合STUDYingが個人的にオススメです。



STUDYingの一番の強みとしては、受講料が非常に安い事です。他のスクールが5~10万円ほどなのですが、STUDYingは3万円台で受講可能です。



確かに安いと不安に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心ください。
STUDYingでは教材が全て電子化・オンライン化されており、スマホ1台で受講可能となっています。そのため余分な費用が掛かっておらず受講料も押さえられています。
また、オンライン化されたことによるメリットも大きく、システム側で学習時間を計測してくれていたり、他のユーザと繋がれる勉強仲間検索機能を搭載してくれていたりします。
割引制度等も整っており、受講者には嬉しい制度ばかりですね!
STUDYingの応用情報技術者試験講座について、深堀して書いた記事もあるので合わせてどうぞ!
それ以外のスクールも見てみたい、スクールの選び方を知りたい!と言った方は合わせて、下記記事もご覧ください。
応用情報技術者試験の合格率についてのまとめ
今回は応用情報技術者試験の合格率の推移や、その数値だけを鵜呑みにしてはいけない理由など解説させていただきました。
筆者自身、「合格率20%なら行けるっしょw」と高を括って挑んだら痛い目に合ったので、同じ轍を踏まないよう、くれぐれも注意してください。






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